オババは死ぬまで恋をする

オババは毒親である。オババは要介護である。オババは恋愛体質である。

要介護2のオババ、その認定について本人の見解がちゃんちゃらおかしい

オババには要介護2の認定が出ているがやる気に満ちてすこぶる元気である。

 

「もっと身体が悪い人でも要介護認定してもらえない人もいるのに私は可愛いから優遇されているの」とオババ。続けて「○○さんなんて足をこんな風に引きずっているのに要介護認定が出なくて自分で食事の支度もしてるんだってさ」と言って○○さんの真似をしてずずずーっと足を引きずって見せる。

 

それがいかにも○○さんを馬鹿にしているようで本当に見ていていらっとするんだよね。

 

要介護認定には目安となる身体の状態というのがある。それは生活の一部や全部に介助が必要だったりその身体の状態もあるけど、どれだけ介助する人の手を煩わせているかというのも基準になるんだよ。要するにどれだけ私が迷惑しているかということよ。

 

ここにも記載されているように優遇措置なんてあるわけないけど、オババは自分に対してはとても前向きな考えの持ち主だった。

 

身体機能じゃない部分、おもに生活機能や精神行動障害で要介護認定だということが解らないんだよね。身体機能に問題が無いのに食事の支度が出来ない、掃除や洗濯が出来ない、風呂に入らない等々ある。じゃあ動けないのかというとそういう訳ではなく旅行など自分が楽しいことではほいほい出かけていく。

 

人に世話をさせておいて食事の内容に文句を言うくらいは可愛いもので、たとえば風呂に入ってもらおうとすると拒否して暴言を吐く、オババの部屋を掃除しようとすると暴言を吐く、その暴言は私の人格を全否定するような内容でオババの呆けた頭で私が一番ダメージを受ける言葉を適切に選んで出てくる。

 

このオババは高齢になって身の回りのことが出来なくなったんじゃなくて昔からこうだった。なので子供の世話など出来るわけもなく、私は子供時代はいつも汚い服を着ていた。汚れた服の中から少しましなものを選んで着替えるという生活だった。

 

ある時は父が出かけるとき一緒に連れて行ってもらえるはずだった私の着ていく服がボロボロの汚いものしかなく「みっともないから連れて行かない」と言われ大泣きしたこともあったらしい。その話はオババから聞いた話なのでどこまで本当の事かわからないけど・・・

 

小学校に入るころには二層式の洗濯機の使い方を覚え自分で洗濯できるようになったので少しはましな生活が出来るようになった。それでもオババの機嫌が悪ければ水がもったいないとか言われるんだけどさ。

 

今は住居型老人ホームに住んでいるのでそこへ来るヘルパーさんに「まだ汚れていないから洗濯なんてしなくていい」と言って困らせているオババ。施設の人やケアマネージャーさんからは臭いが酷いという話は聞いているけど私にはどうすることも出来ません( ´゚д゚`)

 

「生きていても役に立たない人間は死ね」と子供の私に向かって何度も言い放ったオババは役に立たないどころか人様の手を煩わせて幸せに生きています。 あーはなりたくないと思うけどオババの自己肯定感の高さだけは見習った方がいいかしら?

 

それにしても仕事とはいえヘルパーさんには本当に申し訳ないよね。ありがたやありがたやm(_ _)m